香貫山・徳倉山で冬ハイキング!沼津アルプスの魅力と歩き方

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香貫山と徳倉山は、静岡県沼津市にある沼津アルプスを代表する山で、冬のハイキングに最適なスポットです。沼津アルプスは通年でほぼ雪がなく、冬でも縦走可能なアルプスとして知られており、空気が澄んで富士山や駿河湾の展望が美しい12月から翌6月がおすすめのシーズンとなっています。首都圏から日帰りでアクセスでき、日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を同時に眺められる贅沢な展望を楽しめることから、多くの登山者やハイカーに親しまれています。

この記事では、沼津アルプスの玄関口となる香貫山と、象山の愛称で親しまれる徳倉山を中心に、冬のハイキングの魅力や実践的な情報をお伝えします。服装や装備の選び方、おすすめのコース、アクセス方法、さらには登山後に楽しめる沼津港の海鮮グルメまで、冬の沼津アルプスを満喫するための情報を網羅しています。

目次

沼津アルプスとは何か

沼津アルプスとは、静岡県沼津市の中央付近にある静浦山地北部の山々を指す呼び名です。正式名称は静浦山地で、地元の登山愛好会が1980年に「沼津アルプス」と命名し、40年以上にわたり整備を続けてきました。現在では全国に増殖しているご当地アルプスの先駆け的な存在として知られ、登山家・岩崎元郎の新日本百名山にも100座中2番目に低い標高ながら選出されています。

沼津アルプスは北から順に、香貫山(標高193m)、横山(標高182m)、徳倉山(標高256m)、志下山、小鷲頭山、鷲頭山(標高392m・最高峰)、大平山(標高356m)の7つの山と、八重坂峠、横山峠、志下坂峠、馬込峠、志下峠、多比峠、多比口峠の7つの峠で構成されています。一番高い鷲頭山でも392mと低山ではありますが、すべての標高差を足すと約1,000mにもなり、登りごたえは十分です。

沼津アルプスの地質学的特徴

沼津アルプスを構成する静浦山地は、白浜層群と呼ばれる地層で構成されています。これは仁科層群・湯ヶ島層群に次いで、伊豆半島で3番目に古い地層です。白浜層群のほとんどは、およそ1千万年から200万年前の海底火山の噴出物と、そこから削られた土砂が近くの浅い海底にたまってできた地層からなっています。

伊豆半島が本州と衝突する以前の浅い海底で活動した火山体の一部が侵食に耐えて、衝突後の地殻変動で隆起して現在の山地となりました。このような地質学的な背景から、沼津アルプスは伊豆半島ジオパークの見どころの一つとしても位置づけられています。

沼津アルプスの自然環境

この山地にはシイやカシ類の常緑広葉樹林が分布しており、特にウバメガシの純林は日本北限に当たる貴重な自然環境が残されています。植生の豊かさも沼津アルプスの魅力の一つで、春には桜、初夏には紫陽花、秋には紅葉と、四季折々の草花を楽しむことができます。

香貫山の特徴と見どころ

香貫山は、沼津駅から南東に約1kmのところにある市街地に隣接した小山です。標高193mの山頂を持ち、千本松原や大瀬崎などとともに沼津市のシンボルとして市民に親しまれています。沼津アルプスの玄関口となる山であり、初心者から健脚者まで幅広い登山者に愛されています。

香貫山展望台からの絶景パノラマ

香貫山の山頂付近にある展望台からは沼津市街地や駿河湾が一望でき、天気が良ければ愛鷹山越しに富士山も眺められます。箱根連峰、富士山、駿河湾、伊豆半島の大パノラマは圧巻で、多くの登山者やハイカーを魅了しています。市街地と駿河湾、富士山、南アルプスが一望できる贅沢なビューポイントとなっています。

山頂付近には電波の中継所を兼ねた芝住展望台が設置されており、眼下には沼津市街が広がっています。眺望の良さから人気の夜景スポットとしても知られており、静岡県でもトップクラスの夜景を楽しめるスポットです。

香貫山の夜景観賞のおすすめ時間帯

夜景観賞に出掛ける場合は、日没直後の黄昏時がおすすめです。駿河湾の向こうに広がる西の空は茜色に染まり、眼前に広がるパノラマ夜景の向こうには、トワイライトブルーに染まる空に富士山の姿が浮かび上がります。完全に空が暗くなってからよりも、夕方の方が富士山の姿と夜景を同時に楽しむことができます。ただし、登山道には明かりがないため、暗くなる時間には懐中電灯やランタンを忘れないようにしてください。

香陵台の魅力

香貫山の中腹、標高80m付近にある広場が香陵台です。ここまでは自動車で登ることもでき、10台程度の駐車スペースがあります。香陵台には太平洋戦争による戦没者が眠る慰霊塔(五重塔)があり、遺族会が運営する売店もあります。春には桜が咲き、花見客で賑わう人気のスポットです。売店では飲み物や軽食を購入できるため、休憩場所としても便利です。

香貫山のハイキングコース

香貫山登り口から香陵台までは登山ルートで約800mです。香陵台から山頂までは約1kmの登山ルートか、約2kmの周遊ルートがあります。周遊ルート途中には遊具やピクニックベンチを併設した広場があり、休憩もできます。

香貫山だけを登るなら1時間程度あれば下山までできますし、体力もそれほど必要としません。沼津アルプス登山は体力的・時間的にちょっと心配だという人は、まずは香貫山だけでも登ってみることをおすすめします。

徳倉山の特徴と魅力

徳倉山は静岡県沼津市と駿東郡清水町の境界にある標高256mの山です。静浦山地では北から三番目に位置し、沼津アルプスと呼ばれる山並みの一座として多くの登山者に親しまれています。

象山と呼ばれる理由

徳倉山の最大の特徴は、その山容にあります。山の形が象によく似ていることから、付近の住民からは「象山(ぞうやま)」とも呼ばれて親しまれています。付近には象山の名前を冠した幼稚園も存在するほどで、地域に深く根付いた愛称となっています。

天皇陛下が登られた山

2014年2月13日に天皇陛下(現・上皇陛下)が徳倉山に登山されました。登山後、「登山道も変化に富んでいて、高い山とは違ったおもしろさがあると感じました」とコメントされています。このエピソードからも、沼津アルプスの魅力が伝わってきます。低山ながらも変化に富んだ登山道は、多くの登山者を楽しませています。

徳倉山山頂からの展望

徳倉山の山頂からは、天気が良ければ富士山を眺められます。駿河湾と富士山の絶景を眺められるビューポイントとして人気があり、象山という愛称を持つこの山頂で、雄大な景色を堪能することができます。

沼津アルプスを構成する他の山々

沼津アルプスには香貫山と徳倉山以外にも、それぞれ個性的な魅力を持つ山々が連なっています。

横山の特徴

横山は標高182mの山で、香貫山から八重坂峠を越え、細い急な尾根を登り切ると頂上に着きます。横山まではひたすら急登が続き、ここで沼津アルプスの洗礼を受けることになります。頂上は潅木の中にあるため展望は良くありませんが、縦走路の重要な中継点となっています。

志下山から小鷲頭山への道のり

徳倉山から志下坂峠を経て志下山へと向かいます。峠から南への尾根は海の展望が抜群で、駿河湾を眼下に見下ろしながら歩くことができます。志下峠から中将宮へ寄りながら急登を登ると小鷲頭山に到着します。小鷲頭山山頂までが沼津アルプス最大の難所で、鎖場など危険箇所のある急登をひたすら登る必要があります。しかし、小鷲頭山からの眺望は素晴らしく、苦労して登った甲斐を感じられる絶景が待っています。

鷲頭山と大平山

沼津アルプスの最高峰である鷲頭山は、標高392mを誇ります。山頂からは360度のパノラマビューが楽しめ、富士山、駿河湾、伊豆半島の山々を一望できます。沼津アルプス縦走のハイライトとも言える山です。

鷲頭山を下り、多比峠、多比口峠を越えると大平山の山頂に着きます。大平山は標高356mで、三角点があり、山頂の一角からは田方平野が垣間見えます。大平山は沼津アルプス縦走の終点となる山で、ここから多比バス停へと下山します。

エスケープルートが充実した7つの峠

沼津アルプスには7つの峠があります。各峠には逃げ道(エスケープルート)があるため、体力に不安がある場合は途中で下山することも可能です。これが沼津アルプスの大きな魅力の一つで、初心者でも安心して挑戦できる理由となっています。ルートと登山口が複数あるということは、下山口も複数あるため途中で下山しやすく、初心者から健脚まで、レベルに合わせて歩けるのが沼津アルプスの特徴です。

冬のハイキングがおすすめの理由

沼津アルプスで冬のハイキングが特におすすめされる理由は複数あります。

通年で雪がなく縦走可能

沼津アルプスは通年でほぼ雪がないので、冬場も縦走可能なアルプスです。冬でも長く歩きたい方にはうってつけの山域となっています。標高が低いため夏場は暑く、そのため12月から翌6月(梅雨前)がおすすめのシーズンです。とくに桜のシーズンと展望の良い初冬が最高の時期と言われています。

澄んだ空気と絶景の展望

冬は空気が澄んでいるため、富士山や駿河湾の眺望が特に美しくなります。遠くの山並みまでくっきりと見え、写真撮影にも最適な季節です。富士山の雪化粧も美しく、冬ならではの絶景を楽しむことができます。

虫の心配が少ない快適なシーズン

夏から秋にかけて活発なスズメバチの心配がないことも、冬ハイキングの大きなメリットです。虫刺されの心配が少なく、快適にハイキングを楽しめます。さらに、汗をかきにくいため体力の消耗が夏場より少なく、長距離の縦走にも挑戦しやすくなっています。

沼津市の冬の気候

沼津市は温暖な気候で知られ、冬でも比較的過ごしやすい環境です。1月から2月の最高気温は10度から15度程度、最低気温は0度から5度程度となることが多いです。晴れの日が多く、冬山登山には恵まれた気候といえます。ただし、最低気温が氷点下になる日もあるため、防寒対策は必要です。

冬季の注意点

冬季、特に1月から2月は霜が降り、地面が凍結したり滑りやすくなったりするため注意が必要です。ただし、ピッケルやスノーシュー、クランポンなど厳冬期の北アルプスを登るような本格的な装備は不要なため、年間を通じて多くの登山者が訪れます。

北行する場合の鷲頭山からの下り、徳倉山からの下り、横山からの下りについては特に急で注意が必要です。落ち葉も堆積しており時期によっては滑りやすいことがあります。靴のソールがスベスベしている靴は絶対に履いてこないようにしてください。

冬のハイキングに適した服装と装備

冬の登山では、服装選びが特に重要となります。じっとしていると寒く、動き出すと汗ばむという状況が冬の登山では起こりやすいため、適切な装備が快適なハイキングの鍵となります。

レイヤリング(重ね着)の基本

休憩中も行動中も快適に過ごすためには、ウェアの重ね着である「レイヤリング」が欠かせません。冬は体感気温の差がより激しいため、冬のウェア選びは「寒さ対策」だけでなく「汗冷え対策」も重要です。

ベースレイヤー(肌着)の選び方

気温が低く、汗をかくとすぐに身体が冷えてしまう冬山では、ベースレイヤーは非常に重要です。おすすめなのはウール素材のベースウェアで、汗をかいてもひんやりとした感じが少なく、すばやく乾き、保温性も高いという特徴があります。

積雪のない冬山であれば、極厚のベースレイヤーよりは薄手から中厚手程度がおすすめです。注意点として、よくある「日常着の温かインナー」といったものは、レーヨンや綿を使用していることが多く、これらは乾きにくい素材で汗冷えの原因となるため、登山での着用はおすすめできません。

ミドルレイヤーの役割

寒さ対策や保温性を調整するのがミドルレイヤーの役割です。体温を維持する保温性とベースレイヤーから移動してきた汗を放出する通気性のバランスが大切となります。冬におすすめのミドルレイヤーは「フリース」と「インサレーション(化繊・ダウン)」です。フリースは柔らかな起毛が特徴で、保温性が高く汗抜けも良好です。

アウターレイヤーの重要性

レインウェアやジャケットなど、一番上に着用するのがアウターです。風や雨、雪から体を守る役割を持っており、防寒性や防水性、透湿性が求められます。冬用のジャケットは夏用に比べて作りが厚いのが特徴です。

小物類で快適性アップ

耳や手、首などを温める小物アイテムがあると便利です。特に手袋は必携で、防風・防水性に優れた厚手のグローブのほか、薄手のグローブがもう1枚あると便利です。暖かい日は薄手のグローブ1枚で十分ですが、寒いときはオーバーグローブやミトンとレイヤリングすると良いでしょう。

行動中と休憩中の使い分け

冬場は着たまま行動するウェアと、休憩中に羽織るウェアを別々に用意する必要があります。行動中に使うものは保温性と吸汗速乾性を、休憩中に羽織るウェアは保温性を重視するのがおすすめです。

登山に必要な持ち物

登山初心者が最初に揃えるべき装備として知られるのが「三種の神器」と呼ばれる基本の三点セットです。

三種の神器

まず、ザック(バックパック)です。日帰り登山におすすめのバックパックの容量は20リットルから30リットル程度で、荷物の少ない日帰りの低山歩きに向いている小型サイズです。

次に登山靴です。日帰り低山であればミドルカットの靴で十分で、ゴアテックスなどの防水性があるものがおすすめです。沼津アルプスは急坂や岩場もあるため、グリップの効いたソールの靴を選んでください。

最後にレインウェアです。山の天気は変わりやすく、予報が晴れでも突然の雨に見舞われることは少なくありません。登山用レインウェアは防水性や透湿性に優れており、風よけとしても活用できます。

その他の必須アイテム

低山登山で必須となるアイテムとして、食料と水は途中で補給できる場所がない場合は多めに持参してください。地図とコンパスは道に迷った場合に備えて用意しておきます。ファーストエイドキットは擦り傷や切り傷などの応急処置用に必要です。

あると便利なアイテム

モバイルバッテリーは特に気圧が低い山ではバッテリーの消耗が激しいため、あると安心です。健康保険証は怪我をしてしまって病院に行かないといけない事態になれば必要となります。ヘッドランプは思わぬアクシデントで日が暮れても安全に下山できるよう準備しておきたいアイテムです。エマージェンシーシートは軽量でコンパクトに折りたたむことが可能で、緊急時に保温と防水の機能を発揮します。

食料の準備

低山登山に適した食事として、おにぎりは炭水化物の摂取に最適です。サンドイッチも手軽に食べられます。ナッツ類はエネルギー源となる脂質やタンパク質が豊富で、携帯性に優れています。ドライフルーツやプロテインバーも行動食として適しています。山ではコンビニや自動販売機がないため、すべてを自己完結できる準備が求められます。

トレッキングポールの活用

トレッキングポール(ストック)は、登山用の杖です。登りや下りの足への負担を軽減し、足場が悪い道でも安定した歩行をサポートしてくれます。沼津アルプスは急坂が多く、累積標高差も約1000mあるため、特に下りでトレッキングポールがあると膝への負担を軽減できます。ただし、鎖場やロープ場では両手を使う必要があるため、折りたたんでザックにしまえるタイプが便利です。体力や足腰に自信がある人は必ずしも必要ではありませんが、長距離を歩く場合や関節に不安がある人には検討をおすすめします。

おすすめコースと所要時間

沼津アルプスには複数のコースがあり、体力や経験に応じて選ぶことができます。

全縦走コース

沼津アルプスの代表的なコースは、沼津駅から香貫山を経由し、大平山を越えて多比バス停へと下りる南行コースです。距離は約13km、累積標高差は約950m、標準コースタイムは約6時間30分です。

区間別の目安時間は、黒瀬バス停から香貫山まで約45分、香貫山から徳倉山まで約120分、徳倉山から鷲頭山まで約95分、鷲頭山から大平山まで約45分、大平山から多比バス停まで約45分となっています。香貫山から大平山まで踏破すると約6時間30分かかりますが、各峠に逃げ道もあるので、自分の体力と相談しながら距離を調整することも可能です。

おすすめ短縮ルート

駿河湾と富士山の絶景を眺められ、コンパクトながら沼津アルプスの魅力を十分に堪能できるのが、徳倉山から志下山まで歩くルートです。香貫台入口でバスを降り、木の階段と鎖場がある急な坂を登ると徳倉山の山頂に着きます。徳倉山の山頂からは、天気がよければ富士山を眺められます。

初心者向けコース

沼津アルプス登山は体力的・時間的にちょっと心配だという人は、香貫山だけでも十分に楽しめます。香貫山だけを登るなら1時間程度あれば下山までできますし、体力もそれほど必要としません。展望台からの眺望を楽しみ、香陵台で休憩するだけでも満足度の高いハイキングになります。

鎖場とロープ場について

沼津アルプスは低山ながらも、トラロープや鎖場、岩場が点在しています。起伏が激しく、鎖やロープを伝って歩く箇所もあるため、出かける際は軽装を避け、装備は万全にして挑んでください。

技術的難易度の実際

歩いてみると意外と辛いことで有名な沼津アルプスではありますが、難易度については優しめであるという声もあります。ピークまでの登り下りでは急坂もあり、鎖場(ロープ場)も点在していますが、危険を感じる箇所は特にないという意見が多いです。ロープ場も豊富で、難しい場所は一箇所もないとされていますが、いろいろな層の方が通る道なので安全第一で行動してください。登山道も整備されているので、初心者が縦走にチャレンジする山としてもおすすめできます。

アクセス方法

沼津アルプスへのアクセス方法を紹介します。

公共交通機関でのアクセス

JR東海道線沼津駅南口から東海バスで「黒瀬」または「霊山寺」バス停で下車し、黒瀬登り口または香貫山登り口まで徒歩でアクセスできます。縦走する場合は、沼津駅から多比までバスで行って、そこから沼津駅まで戻る感じで縦走できます。3番乗り場の伊豆箱根バス、伊豆長岡駅行きに乗って「多比」で下車します。

駐車場情報

香貫山には2か所の駐車場がありますが、10台程度が停められる空き地程度のスペースなので、休日などは停められない場合もあります。基本的には徒歩または公共交通機関での来場をおすすめします。

香陵台駐車場は香貫山の中腹、標高80m付近にある広場で、10台程度の駐車スペースがあります。中瀬駐車場は香貫大橋左岸側、県道沿いから入ります。15台程度駐車可能で、新桜台へは最短の駐車場となります。8時から17時30分以外は施錠するので、時間厳守で利用する必要があります。沼津アルプス駐車場は無料の駐車場で30台ぐらい停められ、近くにトイレもあります。

施設・設備

トイレは香貫山の香陵台と展望台の2か所にあります。香陵台には売店もあり、飲み物や軽食を購入できます。

安全上の注意点

沼津アルプスでの安全なハイキングのために、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

標識と道迷いへの注意

沼津アルプスは至る所から登山可能になっているので、標識も複雑になっています。注意しながら確認してください。

スズメバチへの注意

夏から秋にかけて、スズメバチの活動が活発化します。黒系統ではなく白系統の衣服を着用する、不用意に刺激しないなど、登山をされる際は注意が必要です。冬はスズメバチの心配が少ない点も、冬ハイキングのメリットの一つです。

足元への注意

靴のソールがスベスベしている靴は絶対に履いてこないようにしてください。落ち葉が堆積している箇所や、霜で滑りやすくなっている箇所があります。登山用のグリップの効いた靴を履くことが大切です。

登山後に楽しめる沼津港グルメ

登山後は沼津港エリアで新鮮な海鮮グルメを楽しむのがおすすめです。沼津港は静岡県沼津市にある港で、観光地化されており、海鮮グルメやスイーツのお店がたくさんあります。全てコンパクトにまとまっているので、数時間でも観光しやすいエリアです。

港八十三番地

魚市場や海鮮丼が楽しめるグルメスポットだけでなく、人気の「沼津港深海水族館」も併設した沼津の代表的な観光エリアです。浜焼きやお寿司の名店がズラリと並ぶほか、揚げ天やお団子といった食べ歩きグルメが購入できる店舗もあります。

沼津港の名物グルメ

沼津港の名物は「ぬまづ三色丼」で、駿河湾産のしらす、生桜エビ、アジのたたきがのった新鮮な海鮮丼を楽しめます。また、メギスやメヒカリといった沼津港ならではの深海魚も必食です。

沼津港大型展望水門「びゅうお」

沼津港に高くそびえる巨大な建造物で、東海地震の津波対策の水門です。地上30mの展望施設から富士山や箱根連山、大瀬崎を見ることができます。夜はライトアップされてフォトジェニックな雰囲気になります。

沼津ぐるめ街道

霊峰富士を仰ぎ観る沼津ぐるめ街道には、海の幸や山の幸を豊富に揃えたグルメの名店、食事に干物などのお土産処、癒しの温泉、宿泊施設など、魅力的なスポットがいっぱいです。東名・新東名・伊豆縦貫道・国道1号246号から簡単にアクセスできます。

四季の自然と見どころ

沼津アルプスは冬だけでなく、四季を通じて楽しめる山域です。

春の桜

香貫山の中腹にある香陵台は桜の名所として知られています。ここにはシンボル的存在として五重の塔(慰霊平和塔)があり、春になると桜と五重塔の組み合わせが美しい風景を作り出します。「桜台」「新桜台」という名前がつけられた保安林エリアでは、花見をはじめハイキングや森林浴、自然観察等が楽しめます。桜は主にソメイヨシノで、他にはしだれ桜やサトザクラも植樹されています。沼津エリアの桜の見頃は例年3月下旬から4月上旬頃となります。

秋の紅葉

秋が深まり冬が近づくと、五重の塔周辺が赤やオレンジに色濃く染まります。イロハモミジ、イチョウ、ハゼノキ、ドウダンツツジなど、自然溢れる中で色づく時期が少しずつ違うため、長い期間紅葉狩りが楽しめます。ナナカマドや山桜などの赤色も美しく、沼津アルプスの山々全体で紅葉を楽しむことができます。香貫山の紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬頃となります。

野鳥観察の楽しみ

香貫山は野鳥の宝庫でもあります。留鳥や渡り鳥などが豊かな自然の中で餌をついばんでいる姿を観察できます。キジやヤマドリ、コジュケイなどの大型の鳥から小鳥まで多種多様な野鳥が生息しています。冬は落葉して見通しが良くなるため、バードウォッチングにも適した季節です。双眼鏡を持参すれば、より楽しい野鳥観察ができるでしょう。

まとめ

沼津アルプスは、首都圏から日帰りでアクセスできる絶好のハイキングスポットです。特に香貫山と徳倉山は、沼津アルプスの入門として最適な山々です。冬は空気が澄んで展望が良く、夏場の暑さや虫の心配もないため、ハイキングに最適なシーズンといえます。

日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を同時に眺められる贅沢な展望、変化に富んだ登山道、地元に愛される象山の愛称、そして登山後に楽しめる沼津港の海鮮グルメ。これらすべてが沼津アルプスの魅力です。

低山だからといって侮ることなく、しっかりとした装備で臨めば、初心者から健脚者まで誰もが楽しめる山歩きができます。この冬、ぜひ沼津アルプスの香貫山・徳倉山で、富士山と駿河湾の絶景を堪能してください。

沼津アルプスは、地元の登山愛好会によって40年以上にわたり整備され、愛されてきた山々です。ご当地アルプスの先駆けとして、これからも多くの登山者に親しまれ続けることでしょう。冬の澄んだ空気の中、雄大な富士山と青く輝く駿河湾を眺めながら歩く沼津アルプスの縦走は、忘れられない思い出となるはずです。

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