湯の丸山 outside BASE Coleman スノーシューツアーは、2025年2月15日から16日にかけて開催された、冬のアウトドア体験を凝縮した1泊2日のイベントでした。快適生活研究家・田中ケン氏がプロデュースする北軽井沢のキャンプ場「outside BASE」を拠点に、世界的アウトドアブランド「Coleman(コールマン)」の最新ギアで極寒の夜を過ごし、翌日には標高2,101メートルの湯の丸山でスノーシューイングを楽しむという複合的なプログラムが展開されました。冬キャンプ初心者から上級者まで、雪と寒さを味方につけた特別な体験ができるツアーとして注目を集めたこのイベントについて、開催地の魅力から装備の選び方、当日の行程まで詳しくお伝えします。

湯の丸山 outside BASE Coleman スノーシューツアーとは
湯の丸山 outside BASE Coleman スノーシューツアーは、冬のアウトドアライフスタイルの魅力を余すところなく体験できるイベントとして2025年2月に開催されました。このツアーの特徴は、単なるキャンプや登山にとどまらない複合的なプログラム構成にあります。
1日目は北軽井沢のoutside BASEにおいて、Colemanのハイエンドテントを使用した雪上キャンプを体験しました。マイナス10度以下にもなる厳しい寒さの中、最新の防寒ギアと田中ケン氏による本格的なアウトドア料理が参加者を迎えました。夜には焚き火を囲みながらの団欒や、センターハウスでのバータイムなど、大人のための上質な時間が用意されていました。
2日目は長野県と群馬県の県境に位置する湯の丸山へ移動し、スノーシュー(西洋かんじき)を装着しての雪上トレッキングが行われました。スキー場のリフトを利用して標高を稼いだ後、ガイドの案内のもと、パウダースノーの雪原を歩きながら冬山の絶景を堪能するという内容でした。
開催地・outside BASEの魅力と特徴
outside BASEは群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢に位置するキャンプ場で、浅間山の北麓に広がる標高約1,100メートルの高原地帯にあります。冬季の最低気温はマイナス10度から15度、時にはマイナス20度近くまで低下することもあり、本格的な冬キャンプを体験できる環境が整っています。
このキャンプ場の最大の特徴は、田中ケン氏の「自然の中に人間がお邪魔する」という理念が色濃く反映されたサイト設計にあります。1日限定45組とされるフリーサイトは、区画を人工的に仕切るロープや杭が存在せず、キャンパーは林間の好きな場所を見つけてテントを張ることができます。テントサイトには電源があえて設置されておらず、電気という文明の利器に頼らず、自然のエネルギーや自らの知恵と工夫で暖を取ることこそがアウトドアの醍醐味であるという哲学が貫かれています。
サイト内にはカラマツや広葉樹が自生しており、冬には葉を落として凛とした木立のシルエットを描き出します。これらの木々の配置は、隣接するキャンパーとの視線を自然に遮る天然のパーティションとして機能しており、プライベート感を重視する現代のキャンパー心理に合致しています。
キャンプ場の中心に位置するセンターハウスは、単なる受付機能を超えた社交場としての役割を担っています。内部には売店があり、薪やガス、氷といった消耗品に加え、コールマンの製品なども販売されています。夜間にはバー営業が行われ、森の中の静寂とは対照的に、カクテルや地酒、地ワインなどが提供される空間へと変貌します。この「過酷な自然」と「都会的な社交場」のコントラストこそが、outside BASEが大人のキャンプ場として支持される所以です。
宿泊施設としては、テント泊だけでなくコテージ泊のプランも用意されています。コテージはデラックス、セミデラックス、スタンダードといったグレードに分かれており、それぞれ設備や定員が異なります。デラックスコテージは定員2名で、室内幅430cm×奥行214cmに加え、幅450cm×奥行250cmの広大なテラスを有しており、ベッドが2台設置され寝具も完備されているため、ホテルライクな滞在が可能です。一方、スタンダードコテージは寝具が含まれていないため、シュラフを持参するかレンタルする必要があり、屋根のある場所でキャンプをするという感覚に近い体験ができます。
田中ケン氏のアウトドア哲学と食へのこだわり
本ツアーのホストを務めた田中ケン氏は、「快適生活研究家」という肩書きでアウトドア業界を牽引している人物です。彼の提唱するアウトドアスタイルは、「お洒落で、かつ実用的であること」を旨としています。
田中氏の哲学は「手間をかけることの豊かさ」に集約されます。現代の生活ではスイッチ一つで手に入る「暖かさ」や「明るさ」を、アウトドアでは薪を割り、火をおこし、ランタンに燃料を注ぐというプロセスを経て獲得します。この一見非効率な「ひと手間」を家族や仲間と共有し、協力して成し遂げる時間こそが、人間関係を深め、生活の質を高めるという考え方です。また、彼は「父親の威厳」をアウトドアで取り戻すことを提唱しており、普段は仕事で忙しい父親が、キャンプ場で手際よくテントを設営し、豪快な料理を振る舞う姿を見せることで、家族の絆が再構築されると説いています。
田中ケン氏のキャンプイベントにおいて、食事は単なる栄養補給ではなく、主要なエンターテインメントとして位置づけられています。彼はオージー・ビーフの親善大使を務めていた経歴もあり、分厚いステーキ肉やラム肉を用いたダイナミックな料理を得意としています。特に象徴的なのが、鋳鉄製の鍋「ダッチオーブン」やスキレットを用いた調理です。蓋の上に炭を置くことで上下から加熱できるダッチオーブンは、食材の水分を逃さず、圧力をかけて調理するため、硬い肉も驚くほど柔らかく仕上がります。ローストビーフや、野菜と肉を煮込んだシチュー、バルサミコ酢やワサビ醤油で味わうラムチョップなど、レストラン顔負けのメニューが雪上のダイニングで提供されました。
田中氏の調理理論において重要なのは「火加減」のコントロールです。特に焚き火や炭火での調理では、火柱が上がっている状態ではなく、炎が落ち着いて芯から赤くなった「熾火(おきび)」の状態をベストとします。これにより、食材の表面を焦がすことなく、遠赤外線効果で内部までじっくりと火を通すことが可能となります。
Colemanの冬キャンプ用ギアと技術的特徴
本ツアーを共催したColemanは、1901年にアメリカで創業された老舗ブランドです。ガソリンランタンの製造から始まり、現在ではキャンプ用品全般を扱う世界的なリーディングカンパニーとなっています。日本法人であるコールマンジャパンは、高温多湿かつ四季の変化が激しい日本の気候風土に合わせた製品開発を行っており、特に「マスターシリーズ」と呼ばれるハイエンドラインは、日本のキャンパーから絶大な信頼を得ています。
本ツアーのような厳冬期のキャンプにおいて、参加者の生命と快適性を守る要塞となったのが、Colemanの最高峰モデル「4Sワイド2ルームコクーンIII」です。このテントが冬の北軽井沢で採用された理由には、複数の技術的根拠があります。
第一に、その名の通り「4S(4 Seasons)」に対応した耐候性です。日本の冬は、単に気温が低いだけでなく、大陸からの季節風による強風が吹き荒れます。コクーンIIIは、極太のアルミ合金ポールを交差させるジオデシック構造に近いフレームワークを採用しており、強風による風圧をテント全体に分散させ、倒壊を防ぐ高い剛性を有しています。
第二に、冷気の遮断システムです。フライシートの裾には「スカート」と呼ばれる泥除けが全周にわたって装備されています。通常の3シーズンテントでは通気性を優先してスカートがない場合が多いですが、冬キャンプにおいて地面とテントの隙間から侵入する冷気は、底冷えの主原因となります。コクーンIIIのスカートは、この冷気の侵入を物理的にブロックし、テント内の暖気を逃さない役割を果たします。
第三に、結露対策としての素材選定です。冬キャンプの最大の敵は結露です。外気温と室温の差が激しいため、テント内壁には大量の水滴が発生し、それが雨のように降り注ぐことがあります。コクーンIIIのインナーテントには、吸湿性と通気性に優れたコットン混紡素材(T/C素材)が採用されています。ポリエステル単体のテントと比較して、コットンは水分を吸着・放出する呼吸機能を持つため、結露の発生を大幅に抑制し、快適な睡眠環境を提供します。
第四に、ルーフフライによる断熱効果です。標準装備されているルーフフライをテントの屋根部分に被せることで、フライシートとの間に空気の層が生まれ、これが断熱材の役割を果たします。これにより、冬は暖かく、夏は日差しを遮って涼しく過ごせるという、一年を通じた快適性が実現されています。
テントがいかに高性能でも、地面からの熱伝導(冷気)を遮断できなければ、冬の夜を越すことはできません。Colemanは、この問題に対して「レイヤリング」の考え方を睡眠システムにも導入しています。地面の凹凸と冷気を遮断するために、厚さ10cmにも及ぶ「コンフォートインフレーターマットハイピーク」の使用が推奨されます。このマットは、家庭用ベッドのような寝心地を提供すると同時に、断熱材として極めて高い性能を発揮します。その上に、マイナス温度帯に対応したマミー型のシュラフを組み合わせることで、体温を逃さない空間を作り出します。マミー型は封筒型に比べて身体への密着度が高く、無駄な空間が少ないため、体温による空気の保温効率が良いという特徴があります。
湯の丸山の魅力とスノーシューイングの楽しみ方
ツアー2日目のメインアクティビティであるスノーシューイングが行われた「湯の丸山」は、長野県と群馬県の県境に位置し、標高2,101メートルを誇る山です。この山は、約60万年前から活動を開始した烏帽子火山群に属する成層火山であり、その形成過程が現在のなだらかな山容を生み出しています。地質学的には、安山岩質の溶岩流と火砕流の堆積によって形成されており、山頂付近は比較的平坦で丸みを帯びていることから「湯の丸」の名がついたとされています。この地形的特性こそが、急峻なアルプスのような高度な登山技術を必要とせず、スノーシューによる雪上歩行を楽しむのに最適なフィールドを提供している理由です。また、その景観の美しさから「東洋のサンモリッツ」という異名を持ち、冬には一面の銀世界となります。
湯の丸高原は、内陸性気候の影響を強く受け、冬季の晴天率が高い一方で、気温は極めて低くなる傾向があります。日本海側から流れ込む湿った雪雲は、北アルプスや信越国境の山々で水分を落とし、湯の丸エリアに到達する頃には水分の少ない「ドライパウダー」となります。このサラサラの新雪は、スノーシューイングにおいて最高のコンディションを意味します。水分を含んだ重い雪は足にまとわりつき体力を消耗させますが、湯の丸のパウダースノーは、スノーシューの浮力と相まって、まるで雲の上を歩くような浮遊感をもたらします。
スノーシュー(西洋かんじき)は、接地面積を広げることで雪への沈み込みを防ぐ道具です。通常の登山靴で新雪に足を踏み入れれば、腰まで埋まってしまい身動きが取れなくなりますが、スノーシューを装着することで、数センチから十数センチの沈下にとどまり、雪上を自在に移動することが可能になります。このアクティビティの最大の魅力は、技術的な習得がほとんど不要であるという「バリアフリー性」にあります。スキーやスノーボードは滑走技術の習得に時間を要しますが、スノーシューは「歩く」という基本的な動作さえできれば、装着したその瞬間から楽しむことができます。また、夏場は笹薮や低木が生い茂り、登山道以外は立ち入り不能な森林エリアであっても、冬になり雪がすべてを覆い隠すことで、森のどこへでも自由に歩いていけるようになります。これを「フリーウォーキング」と呼び、普段は見られない角度からの景色や、動物たちの痕跡を探索することができます。
2月の湯の丸山頂付近では、気象条件が揃えば「樹氷(スノーモンスター)」を観察することができます。樹氷とは、過冷却状態の水滴である霧が、針葉樹に衝突した瞬間に凍結し、さらにその隙間に雪が入り込んで成長したものです。風上に向かってエビの尻尾のように氷が成長する様子は、自然の造形美そのものです。また、静寂に包まれた雪原には、多くの動物たちの生活痕が残されています。これを追跡・観察することを「アニマルトラッキング」と呼びます。湯の丸高原周辺には、特別天然記念物のニホンカモシカが生息しており、冬眠をせず、雪の中で木の芽や樹皮を食べて生活しているため、運が良ければその姿を目撃できる可能性があります。姿が見えずとも、ウサギやキツネの足跡、あるいは彼らが食事をした痕跡を探すことは、冬の森歩きの知的な楽しみの一つです。
ツアー1日目の流れと体験内容
2025年2月15日、参加者は午後にoutside BASEへ到着しました。車のドアを開けた瞬間、都市部とは明らかに異なる、肺を刺すような冷気と、針葉樹の香りが混じった空気に包まれました。受付を済ませた後、Colemanのスタッフや田中ケン氏らによるレクチャーのもと、本日の我が家となるテントの設営が行われました。
雪上でのテント設営は、通常の地面とは勝手が異なります。まず雪を踏み固めて整地(圧雪)を行う必要があります。この工程を怠ると、体温で雪が溶けて地面が凸凹になったり、ペグが効かなくなったりします。雪専用のペグや、竹ペグなどを雪中に埋め込んで固定する技術など、プロの実践的なノウハウを学びながら、自分たちの手で居住空間を作り上げる達成感を参加者は味わいました。
設営後は日が落ちるまでの間、雪遊びやワークショップが行われました。スラックライン(綱渡り)やファットバイク(極太タイヤの自転車)の体験、クラフト作りなどが提供され、雪の上であれば転んでも痛くないため、大人も童心に帰って体を動かすことができました。
日が傾き、気温が急速に低下し始めると、いよいよ夕食の時間となりました。田中ケン氏によるクッキングパフォーマンスが始まり、オージー・ビーフの塊肉を使ったローストや、ラム肉のグリル、体の芯から温まるシチューなどが振る舞われました。ダッチオーブンの重い蓋を開けた瞬間、立ち上る湯気と香ばしい肉の香りが周囲に充満し、参加者はシェラカップを片手に、アツアツの料理を頬張りました。極寒の中で食べる温かい食事の美味しさは、味覚を超えた生理的な快楽として記憶に刻まれるものでした。
食後は焚き火を囲んでの団欒タイムとなりました。炎のゆらぎを見つめながら、ホットウイスキーやホットワインを片手に語り合う時間が流れました。センターハウスのバーでは、カクテルを楽しむこともできました。外気はマイナス10度を下回ることもありましたが、焚き火の輻射熱と高性能なダウンウェアのおかげで、不思議と寒さは心地よいものへと変わりました。頭上には、冬の澄んだ空気によって強調された満天の星空が広がり、オリオン座やシリウスが手を伸ばせば届きそうなほど鮮明に輝いていました。
就寝時はテントに戻り、シュラフに潜り込みました。コットンのインナーテントと高性能マットのおかげで、テント内は外気よりも数段暖かく保たれていました。静寂の中、時折木々に積もった雪が落ちる音だけが響く、特別な夜となりました。
ツアー2日目の流れと湯の丸山登山
2025年2月16日、夜明けとともに参加者は起床しました。テントのジッパーを開けると、朝日に照らされてダイヤモンドダストが輝く幻想的な光景が広がっていました。朝食には、手軽にエネルギーを補給できるホットドッグや温かいスープが提供されました。冷え切った体に温かいスープが流れる感覚を味わいながら、本日の登山の準備が整えられました。
車に分乗し、outside BASEを出発した一行は、雪道を30分から40分ほど走り、湯の丸高原の地蔵峠へ向かいました。ここがスノーシューツアーのスタート地点となりました。スノーシューを装着し、まずはスキー場のリフトを利用して標高を一気に稼ぎました。これにより、体力に自信のない参加者や子供でも、高山の絶景ポイントへ容易にアクセスすることが可能となりました。
リフトを降りると、そこは森林限界に近い高山帯でした。ガイドの先導のもと、列を作って歩き始めました。コースは当日の天候や雪の状況によって選定され、初心者向けの「つつじ平」周辺を周遊するコースなどが一般的に用いられます。ふかふかの新雪を踏みしめるたびに「キュッ、キュッ」という雪鳴りがしました。これは気温が低く雪が締まっている証拠です。森の中を進むと、ウサギの足跡や、強風によって作られた雪の紋様(シュカブラ)など、自然のアートを発見することができました。
天候に恵まれた場合、視界が開けた場所から浅間山の雄大な姿や、遠く北アルプスの稜線を望むことができます。360度のパノラマビューは、自分の足で歩いてきた者だけが得られる特権です。雪で作ったテーブルやベンチで、簡単なランチや温かい飲み物を楽しむ時間も設けられました。
下りは、重力を利用して雪の斜面を駆け下りたり、尻滑りをしたりと、遊びながらの下山となりました。地蔵峠に戻り、装備を解いて解散となり、心地よい疲労感と共にツアーは幕を閉じました。
冬のアウトドアを快適に過ごすための装備術
冬の北軽井沢と湯の丸山を楽しむためには、適切な装備が不可欠です。「寒い」という感覚は、単なる不快感ではなく、低体温症という生命のリスクに直結するシグナルであることを理解しなければなりません。
ウェアリングの基本は、衣服を3つの層に分けて考える「レイヤリングシステム」です。ベースレイヤー(肌着)の役割は、かいた汗を素早く吸収し、拡散・乾燥させることです。ここで最も避けるべき素材は「コットン(綿)」です。綿は保水力が高く、濡れると乾きにくい性質があり、水分が蒸発する際に体温を奪う気化熱によって急激な体温低下を招きます。したがって、ウール(特にメリノウール)や、ポリエステルなどの化繊素材を用いた機能性インナーが必須となります。
ミドルレイヤー(中間着)は、ベースレイヤーの上に着用し、体温を逃さずデッドエア(動かない空気の層)を確保する役割を持ちます。フリースやインナーダウン、厚手のウールセーターなどが適しています。行動中は体温が上がるため、暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着るという温度調整がしやすいよう、フロントジッパータイプが推奨されます。
アウターレイヤー(外殻)は一番外側に着用し、雨、雪、風をシャットアウトする役割を持ちます。防水透湿素材を使用したハードシェルジャケットや、スキー・スノーボードウェアがこれに該当します。風速1mにつき体感温度は1度下がると言われており、強風下ではこのアウターの性能が生死を分けます。
手足の指先や耳などの末端部分は、血流が悪くなりやすく凍傷になりやすい部位です。手袋は、保温性のあるインナーグローブと、防水性のあるアウターグローブの二重構造にすることで、作業性と保温性を両立できます。靴下は厚手のウール製を選び、予備を持参することが望ましいです。また、耳まで隠れるニット帽や、雪目防止のためのサングラス・ゴーグルも必須装備となります。
周辺の立ち寄りスポット情報
ツアーの前後や解散後に立ち寄りたい周辺スポットも充実しています。冷え切った体を温め、空腹を満たすことは、冬のアウトドア体験を完結させる重要な要素です。
温泉施設としては、スノーシューツアーの集合場所に近い湯の丸高原ホテルで日帰り入浴が可能です。大浴場からは雪景色を眺めることができ、登山やスノーシュー後の疲れた体を癒やすのに最適です。また、outside BASEから車でアクセスしやすい群馬県嬬恋村にある「嬬恋高原温泉 つつじの湯」は、源泉かけ流しの濁り湯が特徴で、保温効果が高い塩化物泉であるため湯冷めしにくいという利点があります。岩盤浴やサウナも完備されており、冷え切った体を芯から温めることができます。
ランチスポットとしては、軽井沢エリアで人気を誇るベーカリーレストラン「沢村」があります。低温長時間発酵させたパンは噛むほどに小麦の旨味が広がり、冬限定の温かいシチューやスープと共に味わうのがおすすめです。また、信州の食文化を代表する蕎麦を提供する「川上庵」では、厳選されたそば粉を使用した二八蕎麦を楽しむことができます。冬の時期には、脂の乗った鴨肉とネギを温かいおつゆで煮込んだ「鴨煮込みそば」が冷えた体に染み渡ります。群馬県民のソウルフードとして知られる「登利平」の鳥めし弁当もおすすめで、薄くスライスした鶏肉に秘伝のタレを絡めた弁当は、テイクアウトしてキャンプ場での食事にするのも旅慣れたキャンパーの楽しみ方です。
冬キャンプとスノーシューがもたらす特別な体験
「outside BASE × Coleman スノーシューツアー」は、単なるレジャーの枠を超えた、ある種の自己変革を促すプログラムでした。現代社会において、私たちは常に快適な室温と便利なインフラに守られて生活しています。しかし、このツアーでは、あえてマイナス10度の世界に身を投じ、電気のない森で火をおこし、自分の足で雪山を歩くことが求められました。この「意図的な不便」と「制御されたリスク」の中にこそ、人間の本能を呼び覚ます刺激があります。
田中ケン氏のプロデュースによる洗練された空間演出と食、Colemanのテクノロジーに裏打ちされたギアの信頼性、そして湯の丸山の圧倒的な大自然。これら三位一体となったサポートがあるからこそ、参加者は安心して「寒さ」を楽しむことができました。テントの中で聞く雪音の静けさ、スノーシューで新雪を踏む浮遊感、そして仲間と囲む焚き火の暖かさは、日常では決して味わえない強烈な原体験として、参加者の心に長く残り続けるものとなりました。
冬のキャンプや雪山に挑戦したいと考えるすべての人々にとって、このようなツアーは最良の入り口となります。装備を整え、心の準備をし、白銀の世界へと踏み出す勇気を持つこと。その先には、見たことのない景色と、新しい自分自身との出会いが待っています。









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