屋島の登山は遍路道で片道30分、高松市から日帰りで屋島寺へ

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屋島は、香川県高松市の東部にそびえる標高約292メートルの台形の山で、四国八十八ヶ所霊場の遍路道を歩けば、登山口から約30分で山上の屋島寺に着きます。高松の市街地から近く、半日から1日あれば山歩きと山上の観光をまとめて楽しめるため、日帰りの行き先として人気があります。初めて登るなら、舗装と石畳で整えられた遍路道ルートを選んでください。

頂上が屋根のように平らな形をしていることから、屋島という名がついたと伝わります。山上までは車やバスでも上がれます。それでも歩いて登ると、加持水や不喰梨、畳石といった霊跡を一つずつたどりながら、第84番札所の屋島寺の山門へたどり着けます。山上には獅子の霊巌や談古嶺の展望台、古代の山城である屋嶋城跡があり、源平合戦の主戦場だった檀ノ浦も見下ろせます。

登る距離は短めです。ただ、標高150メートルから250メートルのあたりは急な崖や斜面が山頂を囲んでいて、短いわりに息が上がります。歩く時間と休む時間の配分を決めてから出かけると、当日の山歩きがずっと楽になります。

目次

屋島の遍路道ルートは片道約1.5キロ、徒歩30分で屋島寺に着く

結論として、屋島に歩いて登る人にもっとも多く使われているのが遍路道ルートです。遍路道とは、四国八十八ヶ所霊場の札所をつなぐ参拝の道のことで、屋島では第84番札所の屋島寺へ続く道がこれにあたります。全長は約1.5キロ、片道の徒歩でおよそ30分で、ゴールは屋島寺の山門です。

山上まで舗装された登山道が続くので、特別な装備は必要ありません。登山初心者にも向いている道で、山歩きに慣れていない家族連れでも計画を立てやすいルートです。

遍路道の距離は約1.5キロから2キロ、時間は30分から35分

遍路道の距離と時間は、歩き始める地点によって少し変わります。潟元駅の近くから始まる舗装路なら片道約1.5キロで約30分、石畳や階段で整備された観光案内の遍路道なら約2キロで約35分が目安です。

石畳と階段の道は、雨の日でも足元が悪くなりにくいのが利点です。ただし前半の勾配はきつく、歩き始めてすぐに息が上がる人も少なくありません。前半はペースを落とし、体が温まってから歩幅を戻すくらいがちょうどいいです。

ルート距離と片道の時間特徴
潟元駅近くからの舗装路約1.5キロ、約30分舗装された道で初心者向け
観光案内の遍路道約2キロ、約35分石畳と階段、前半の勾配がきつい
旧遍路道約1.8キロ、約40分屋島東小学校の側から登り、終点は屋島寺
北嶺登山道約30分急斜面がある中級者向け

登山口は屋島小学校の北側、駐車場は8台から10台ほど

遍路道の登山口は、高松市立屋島小学校の北側にある歩行者専用道路の入口です。ことでん潟元駅から歩くと、登山口までは約1キロ、徒歩で約15分かかります。登山口の標高は約50メートルです。

登山口の近くには無料の駐車場があり、とめられるのは8台から10台ほどです。台数が少ないので、満車だったときに備えて、電車とバスで行く方法も頭に入れておいてください。登山口までの道にも急坂が続くので、車で登山口まで行く人もいます。

曲がり角ごとに置かれた椅子と、イノシシ出没の看板

遍路道の途中には、曲がり角ごとに椅子が1つずつ置かれています。疲れたら座って息を整えられるので、体力に自信のない人でも安心して登れます。

一方で、道沿いにはイノシシの出没を知らせる看板があります。登山道から外れて茂みに入ったり、近道を探して脇道に踏み込んだりするのはやめてください。決められた道を歩くことが、山の上でも下でもいちばんの安全策です。

登山口から屋島寺までは加持水、不喰梨、畳石を経て約30分

遍路道の見どころは、歩行者専用道の入口から加持水、不喰梨、畳石を経て、屋島寺の参道入口へと続きます。どの霊跡も道沿いにあるので、寄り道をせずに登るだけで一つずつ出会えます。

潟元駅から登山口までは徒歩約15分、屋島駅からなら約30分

電車で行く場合は、ことでん潟元駅で降りるのが近道です。潟元駅から登山口までは約1キロ、徒歩で約15分です。屋島駅から歩くと約30分かかります。

潟元駅から屋島寺まで歩く時間を合計すると、登山口まで約15分、遍路道を約30分で、あわせて45分ほどになります。休憩を挟めば1時間前後を見ておくと余裕があります。

加持水は登山口から約50段の石段を上った先

最初の霊跡が加持水です。登山口から約50段の石段を上った先にあり、所要は約3分です。歩き始めてすぐに石段が現れるので、ここで急いでしまうとあとの登りがつらくなります。

加持水を過ぎると、不喰梨(くわずのなし)があります。ここも遍路道沿いの霊跡の一つで、加持水と畳石のあいだで一息つく目印になります。

畳石は標高230メートル付近、山上まであと少しの目印

畳石は、標高230メートル付近にあります。登山口の標高が約50メートルなので、畳石に着いた時点で180メートルほど登ってきた計算です。屋島のいちばん高い地点が約292メートルですから、ここまで来れば山上はもう近いと考えてかまいません。

畳石は国の天然記念物の構成要素の一つでもあります。足元の石を眺めながら一息つくと、屋島が火山の溶岩からできた山だということを実感できます。

屋島寺の参道は仁王門、四天門を抜けて本堂へ

遍路道を登り切ると、屋島寺の参道の入口に着きます。仁王門をくぐり、四天門を抜けて、本堂に進む流れです。

足元は石畳や階段で整備されていて、史跡や霊跡も点在しているため、気軽なトレッキングに向いています。トレッキングとは、山頂を目指すことよりも山道を歩くこと自体を楽しむ山歩きのことです。往復では、休憩や参拝の時間を含めて2時間前後を見ておくと安心です。

日帰りの行程は往復2時間前後、山上の観光を加えても半日で回れる

屋島は、往復の山歩きに山上の観光を足しても半日で収まる山です。遍路道の往復に休憩と参拝を含めて2時間前後、山上の観光時間は屋島寺と展望台だけなら約1時間30分、やしまーるまで見るなら約2時間が目安になります。

両方を合わせると、潟元駅を出てから戻るまでの合計は4時間前後です。午前中に歩き始めれば、昼過ぎには下山できます。午後から歩き始める場合は、屋島寺の納経所が17時まで、宝物館が16時30分までという時間を逆算して出発時刻を決めてください。

行程目安の時間
潟元駅から登山口まで徒歩約15分
登山口から屋島寺まで徒歩約30分
屋島寺と展望台の観光約1時間30分
やしまーるまで含めた観光約2時間
遍路道の往復(休憩と参拝込み)2時間前後

登りは遍路道、帰りはシャトルバスという組み合わせ

体力に不安がある人には、遍路道を登って、帰りは山上からシャトルバスで下りる組み合わせが向いています。屋島山上シャトルバスはことでんバスが運行していて、乗車料金は大人も子どもも200円です。

膝に負担がかかりやすいのは、登りよりも急な下りです。登りで遍路道の霊跡や景色を楽しみ、下りはバスに任せれば、足の疲れを残さずに帰れます。

香川県観光協会のモデルコースは屋島駅から屋島寺、談古嶺へ

香川県観光協会のモデルコースは、ことでん屋島駅から歩き始め、屋島寺を経て談古嶺に向かう流れになっています。屋島寺で参拝したあと、源平合戦の舞台を見下ろす談古嶺まで歩く行程で、山歩きと歴史の両方を味わえます。

八栗寺まで足をのばすなら約5.4キロ、徒歩約2時間30分

お遍路として札所を続けて巡る場合は、屋島寺から第85番札所の八栗寺まで歩けます。距離は約5.4キロで、歩いて約2時間30分かかります。八栗寺へはケーブルカーも利用できるので、時間や体力に合わせて歩く区間を減らせます。

屋島の往復と合わせると、1日がかりの行程になります。八栗寺まで足をのばす日は、朝早めに歩き始めてください。

遍路道以外のルートは中級者以上向けで、初めてなら避ける

屋島には遍路道ルートのほかにも登山道がありますが、初めて登るなら整備された遍路道ルートを選ぶのが無難です。ほかのルートは、距離が長かったり、道が荒れていたり、急斜面があったりします。

屋島西古道は、屋島の西側から登るルートです。屋島の登山道のなかでもっとも長く、もっとも難しいコースです。北嶺登山道は屋島の北側にある急な道で、比較的歩きやすい区間がある一方、急斜面もある中級者向けのコースです。道が荒れているため、誰にでもすすめられる道ではありません。

屋島東小学校の側から登る旧遍路道は、全長1.8キロ、片道約40分で、終点は屋島寺です。

ルート難しさ向いている人
遍路道ルート舗装と石畳で整備初心者、家族連れ
旧遍路道片道約40分、終点は屋島寺時間に余裕のある人
北嶺登山道急斜面があり道が荒れている中級者
屋島西古道もっとも長く、もっとも難しい上級者

屋島城跡へ向かう分岐と城門跡ルートは健脚者向け

屋島寺の近くには、屋島城跡へ向かう分岐があります。こちらは健脚者向けのコースです。下山に城門跡のルートを使うこともできますが、道は急です。自信がなければ屋島寺方面に戻り、来た遍路道で下りてください。

屋島の登りが短くても急なのは、溶岩台地「メサ」の地形のため

屋島の登りがきついのは、山頂のまわりを急な崖が取り囲んでいるからです。標高250メートルより上には傾斜10度未満の平らな面が残る一方、標高およそ150メートルから250メートルの間は、急な崖か40度以上の急斜面が山頂を囲んでいます。登山口から山上までの登りが短いわりにきついのは、この地形のためです。

畳石が標高230メートル付近にあることを思い出すと、遍路道の後半はちょうどこの急斜面の帯にあたります。後半で足が重くなったら、曲がり角の椅子を使って休んでください。

屋島はテーブル状の溶岩台地「メサ」の典型

地形の専門用語で、屋島はテーブル状の溶岩台地である「メサ」の典型です。メサとは、硬い岩の層が上を覆い、周りが削られて頂上が平らに残った台地のことです。

およそ1400万年前の中期中新世に、火山活動で噴き出した溶岩が水平に広がりました。その後、周囲が侵食されて今の形になっています。山頂部は安山岩が硬い帽子のように覆っていて、二つの広い平坦面があります。周囲の急な崖には、安山岩の柱状節理がはっきり見られます。

南嶺が約292メートル、北嶺が約282メートルの二つの峰

屋島の標高は約292メートルで、一等三角点がある南嶺がいちばん高い地点です。北嶺のいちばん高い地点は約282メートルで、二つの峰が細長い尾根でつながっています。標高は低い里山ですが、四国百名山のひとつに選ばれています。

1934年に瀬戸内海国立公園と国の史跡・天然記念物に指定

屋島は、昭和9年(1934年)に瀬戸内海国立公園と、国の史跡および天然記念物に指定されました。天然記念物の主な構成要素は、メサ地形、畳石、屋島礫層、屋島凝灰岩(雪の庭)です。

山上から瀬戸内の多島美や高松市街地、讃岐山脈を一望できることが、国立公園に指定される決め手になったと伝わります。遍路道で登る人は、天然記念物の構成要素である畳石を自分の足で通り過ぎることになります。

屋島寺は754年創建と伝わる四国八十八ヶ所霊場の第84番札所

遍路道ルートの終点にある屋島寺は、四国八十八ヶ所霊場の第84番札所で、寺号を南面山千光院といいます。創建は754年と伝わり、唐から渡来した鑑真が屋島の北側に開いたとされます。

その後、弘仁元年(810年)に空海が寺を修復し、千手観音像を安置したと伝わります。現在の台地の南側に寺を移したのも空海とされます。

本尊の千手観音像と本堂、梵鐘は国の重要文化財

本尊の千手観音像は、空海が彫ったと伝わる像で、現在は宝物館で見られます。千手観音像と本堂、貞応2年(1223年)銘の梵鐘は、国の重要文化財に指定されています。梵鐘は平家供養の鐘とも呼ばれています。

本堂は元和4年(1618年)の再建で、鎌倉時代の古い部材も残っていると伝わります。遍路道を登ってきた足で本堂の前に立つと、山の上にこれだけの建物を残してきた人々の手間が想像できます。

境内の拝観は無料、御朱印は1件300円、宝物館は大人500円

屋島寺の境内は、拝観料がかからず自由に入れます。寺務所と納経所は7時から17時までです。参拝のあとに納経所で御朱印(納経印)をいただくのが一般的な流れで、1件300円です。

宝物館の入館料は大人500円、中学生以下は300円です。開館時間は9時30分から16時30分が目安ですが、変わることがあるので訪れる前に確認してください。宝物館には、源平合戦を描いた絵巻や屏風絵などが展示されています。

項目内容
境内の拝観料無料
寺務所と納経所7時から17時
御朱印(納経印)1件300円
宝物館の入館料大人500円、中学生以下300円
宝物館の開館時間9時30分から16時30分が目安

本堂の横の蓑山大明神には屋島太三郎狸が祀られている

本堂の横には蓑山大明神が祀られています。祭神は、日本三名狸のひとつに数えられる屋島太三郎狸です。どんな姿にも化けられるという伝説の狸で、平家ゆかりの話とともに語り継がれています。

山上で外せないのは獅子の霊巌のかわらけ投げ

屋島寺を参拝したら、まず獅子の霊巌に向かってください。獅子の霊巌は屋島三大展望台のなかでもっとも有名な場所で、西側に高松の市街地や瀬戸大橋、瀬戸内海の島々が広がります。

ここの名物が、素焼きの皿であるかわらけを海に向かって投げるかわらけ投げです。かわらけは山上のみやげ店で買えます。登ってきた疲れを、皿を一枚投げて晴らすのも悪くありません。

談古嶺は山上バス停から徒歩約5分、遊鶴亭は駐車場から片道約30分

談古嶺は、源平合戦の主戦場だった檀ノ浦を見下ろす展望台です。山上バス停から歩いて約5分で着くので、屋島寺の参拝のあとでも気軽に寄れます。

遊鶴亭は北嶺の先端にある展望台で、駐車場から片道約30分歩きます。往復で1時間かかるため、遍路道を登ってきた日に足をのばすなら、体力と下山の時間に余裕があるかを先に考えてください。

やしまーるは入館無料、金曜・土曜・祝前日は21時まで営業

やしまーるは、屋島山上交流拠点施設の名前で、高松市の交流拠点となっている施設です。営業時間は9時から17時で、金曜・土曜・祝前日は21時まで開いています。定休日は火曜日で、祝日の場合は翌平日が休みです。

入館は無料です。パノラマアート作品の観覧は高校生以上1000円、中学生以下は無料です。屋島三大展望の一つである獅子の霊巌に面した展望スペースがあり、そばのカフェでは瀬戸内の素材にこだわったドリンクやスイーツ、サンドイッチが販売されています。山歩きのあとの休憩場所として使いやすい施設です。

新屋島水族館は休館中で、2027年春の再開予定

新屋島水族館は、リニューアルのため現在休館中です。再開は令和9年(2027年)春の予定で、準備が進められています。休館中は仮設の市場水族館が営業しています。営業時間や料金は公式のお知らせで確認してください。

屋嶋城跡は天智天皇6年(667年)築城と伝わる古代の山城

屋嶋城跡は、古代の山城の跡です。天智天皇6年(667年)に築かれたと伝わります。遍路道を登って屋島寺に着いたあと、城跡へ向かう分岐から足をのばせますが、健脚者向けの道なので、無理をしない範囲で計画してください。

屋島の戦いは1185年、那須与一の扇の的で知られる源平合戦の舞台

屋島は、源平合戦の舞台としても知られる山です。文治元年(1185年)、源義経は2月18日の未明に摂津の渡辺を出港し、同じ日の早朝に150騎ほどで阿波の勝浦に上陸しました。屋島の守りが手薄だと見て、馬でも渡れるほど浅くなる干潮の時を狙い、屋島を攻めたと伝わります。

この戦いで名高いのが、那須与一の扇の的の逸話です。『平家物語』には、平家方が舟に掲げた扇を、源氏方の那須与一が射抜いたと語られます。実際にあった出来事かどうかには議論もあります。

談古嶺から檀ノ浦を見下ろしながら、この逸話を思い浮かべてみてください。宝物館で源平合戦の絵巻や屏風絵を見てから展望台に立つと、山上の景色がいっそう印象深くなります。

屋島へは、ことでん屋島駅からシャトルバスで約10分、運賃200円

歩いて登らない日や、帰りだけ乗り物を使う日の交通手段は、シャトルバスと車の二つです。ことでん屋島駅からは、ことでんバスの屋島山上行きシャトルバスに乗れば約10分で山上に着きます。ことでん屋島駅からバス乗り場までは徒歩1分です。

乗車料金は大人も子どもも200円です。平日はJR屋島駅を8時17分に出る便が始発です。料金や時刻は改定されることがあるので、乗る前にことでんバスや屋島山上観光協会で確認してください。

屋島ドライブウェイは2017年7月から通行無料、営業は6時30分から22時

車で山上へ上がるなら、屋島ドライブウェイを使います。約3.7キロの道路で、営業時間は6時30分から22時です。かつては有料でしたが、2017年7月に通行料が無料になりました。

屋島山上観光駐車場は普通車1回300円

山上の駐車場の料金は、自動車300円、バイク200円、大型車(バスなど)1200円です。20分以内の駐車は無料という案内もあります。最新の通行状況や駐車場の利用条件は変わることがあるので、出発前に高松市や現地の案内で確認してください。

交通手段料金時間・距離
屋島山上シャトルバス大人も子どもも200円ことでん屋島駅から約10分
屋島ドライブウェイ無料(2017年7月から)約3.7キロ、6時30分から22時
山上の駐車場自動車300円、バイク200円、大型車1200円20分以内は無料という案内あり

屋島の山歩きで多い疑問は、装備と雨の日と所要時間の三つ

屋島に初めて登る人から多い疑問は、装備はどこまで要るのか、雨の日でも登れるのか、全部で何時間かかるのか、の三つです。どれも遍路道ルートを選べば答えはシンプルです。

まず装備について、遍路道ルートは山上まで舗装された登山道が続くので、特別な装備は必要ありません。前半の勾配と後半の急斜面で汗をかくので、飲み物と汗を拭くものを持っていけば十分です。

雨の日について、観光案内の遍路道は石畳や階段で整備されていて、雨の日でも足元が悪くなりにくい道です。反対に、北嶺登山道や屋島西古道は道が荒れていたり急斜面があったりするので、雨の日には選ばないでください。

所要時間について、登山口から屋島寺までは片道約30分、往復は休憩と参拝を含めて2時間前後です。山上の観光に1時間30分から2時間を足すと、合計で半日ほどになります。潟元駅から歩く場合は、駅と登山口の往復30分も加えてください。

子ども連れで登れるかどうかも気になるところです。遍路道は登山初心者にも向いていて、曲がり角ごとに椅子が置かれているので、子どものペースに合わせて休みながら登れます。下りが心配なら、帰りはシャトルバスを使えば大人も子どもも200円で山上から下りられます。

初めての屋島は、遍路道で登って獅子の霊巌まで歩くのが基本

屋島に日帰りで登るなら、遍路道ルートで屋島寺まで歩き、参拝のあとに獅子の霊巌と談古嶺を回る行程をすすめます。遍路道は約1.5キロ、片道約30分で、舗装と石畳で整えられているので、特別な装備がなくても歩けます。

屋島は、標高約292メートルの里山でありながら、溶岩台地メサの典型として国の天然記念物に指定され、四国八十八ヶ所霊場の第84番札所と源平合戦の舞台を山上に抱えています。短い登りのなかに、加持水や畳石の霊跡、屋島寺の重要文化財、瀬戸内の多島美が詰まっています。

体力に不安がある人は、帰りをシャトルバスにすると足への負担を減らせます。八栗寺まで歩く日は、約5.4キロ、2時間30分の道のりを見込んで、朝早めに出発してください。料金や営業時間は変わることがあるので、出かける前に現地の最新の案内を確認してから歩き始めてください。

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