九州の冬山トレッキング&奄美大島マングローブカヌー完全ガイド

当ページのリンクには広告が含まれています。

九州の冬山トレッキングは、九重連山や霧島連山、由布岳などで霧氷や樹氷の絶景を楽しめる人気のアウトドア体験です。奄美大島のマングローブカヌーは、日本で2番目に大きなマングローブ林で300種類以上の生き物と出会える特別なアクティビティとして、冬でも温暖な気候の中で年間を通して楽しむことができます。本記事では、九州の冬山トレッキングのおすすめスポットと装備、そして奄美大島のマングローブカヌーの魅力について、詳しく解説していきます。

九州は温暖な気候で知られていますが、標高1,700m級の山々では本格的な雪山登山が可能で、初心者から経験者まで幅広い層が冬山の魅力を堪能できます。一方、九州最南端に位置する奄美大島では、2021年7月に世界自然遺産に登録された豊かな自然の中で、亜熱帯特有の生態系を間近に観察できるマングローブカヌーが人気を集めています。冬の九州旅行では、雪山トレッキングで体を動かした後に奄美大島でマングローブカヌーを楽しむという、変化に富んだプランも実現可能です。

目次

九州の冬山トレッキングで楽しめる絶景スポット

九州には冬でも登れる山が多数あり、特に霧氷や樹氷が見られる山は冬ならではの絶景を楽しむことができます。九州の雪山は本州の高山に比べて難易度が低く、適切な装備を整えれば初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。

九州の屋根・九重連山の冬山登山

九重連山は「九州の屋根」と呼ばれ、冬山登山の人気スポットとして多くの登山者を魅了しています。連山最高峰の中岳は標高1,791mで九州の最高峰でもあり、主峰の久住山(標高1,786m)をはじめとする1,700m級の山々が連なっています。

冬の九重連山の最大の魅力は、強い北風によって霧や雲がぶつかってできる霧氷です。霧氷が一面に広がると、木々に氷の花が咲いたような美しい稜線を歩くことができ、まるで別世界に迷い込んだような幻想的な風景が広がります。この絶景は冬山登山者だけが体験できる特別な光景です。

中岳の直下にある御池(みいけ)は、厳冬期になると氷が張り、「山上の天然のスケートリンク」が出現します。凍った池の上を歩く体験を目当てに冬の九重連山に登る登山者も多く、この天然のスケートリンクでの氷上歩きは格別の体験となっています。

初心者におすすめのコースは「諏蛾守越-中岳 往復コース」で、所要時間は約5時間20分です。牧ノ戸峠登山口から展望台までは舗装路になっていますが、冬期はツルツルに凍結することが多いため、登山口からアイゼンを装着することをおすすめします。

公共交通機関を利用する場合は、九州横断バスの由布院から牧ノ戸峠行きが1日3便運行しています。冬季はコミュニティバスが豊後中村から長者原まで運行しており、タクシーを利用する場合は豊後中村駅から牧ノ戸峠まで片道約5,000円となっています。車でアクセスする場合は、大分自動車道湯布院ICから県道11号線を熊本・阿蘇方面へ進み、約40分で到着します。九重連山は標高1,000m以上に位置しているため、冬季はスタッドレスタイヤやチェーンが必要で、特に早朝は道路が凍結している可能性が高いので注意が必要です。

霧島連山最高峰・韓国岳の冬の魅力

韓国岳(からくにだけ)は霧島山の最高峰で標高1,700mを誇り、宮崎県えびの市・小林市、鹿児島県霧島市の境界にまたがっています。頂上には直径900m、深さ300mの巨大な火口があり、迫力ある景観を楽しむことができます。

冬の韓国岳では美しい霧氷を楽しむことができ、えびの高原から山頂へ向かうルートや大浪池から山頂へ向かうルートでは、霧氷が特に魅力的です。2025年12月の登山レポートでは、寒波の到来により霧氷を見ながら気持ち良く登ることができたと報告されています。

韓国岳の眼下、標高1,239mのところには周囲1.9kmの大浪池が広がっています。大浪池は標高日本一の火口湖で、冬期には全面結氷することもあり、神秘的な景観を見せてくれます。

大浪池登山口から登るコースは短時間で韓国岳に登頂でき、登山口から山頂まで約2時間程度です。韓国岳は登山口からの高低差が少なく、比較的登りやすい山であるため、周辺地域では「遠足で登った山」として親しまれています。

頂上から大浪池に下りる際は、強風の中で気温が下がって粉雪が舞うこともあるため、チェーンスパイク等の準備がおすすめです。山頂は広く見晴らしが良いですが、風が強いため防寒対策が必要です。現在、新燃岳・硫黄山の火山活動の影響で一部登山道が通行禁止・立入規制区域となっているため、登山の際は各自治体が発表している最新の規制状況を確認してください。

豊後富士と呼ばれる由布岳の冬山登山

由布岳は大分県由布市の由布院盆地の北に位置する標高1,583mの活火山です。円錐形の独立峰であることから別名「豊後富士」とも呼ばれ、東峰と西峰の2つのピークを持つ双耳峰として知られています。

冬の由布岳では、だいたい11月頃から霧氷を楽しむことができます。霧氷は冷えた霧が風で木に吹き付けられ氷となって付着したもので、寒さが厳しくなると木が真っ白になることもあり、幻想的な風景が広がります。登山後は麓の由布院温泉で疲れを癒すことができるのも大きな魅力です。

最もメジャーな正面登山口から東峰へ登るコースは往復で約4時間の行程です。西峰は険しい岩場があり初級者向きのルートではありませんが、東峰は危険箇所もなく多くの登山者が訪れる人気のルートとなっています。西登山口ルートは正面登山口ルート同様、危険な箇所のない初心者が安全に登山できるコースですが、正面登山ルートよりも距離があるため体力が必要です。

冬期登山の難易度はそれほど高くないですが、雪が多い場合はマタエまでにしておいた方がよいでしょう。冬期由布岳登山には冬山登山技術が必要で、ビギナーの方は経験者と一緒に行くことをおすすめします。由布岳の中央登山口には無料の駐車場20台と有料の駐車場が30台程(料金500円)があります。

九州の冬でも登れるおすすめ低山

本格的な雪山登山はハードルが高いという方には、九州各地にある冬でも登れる低山がおすすめです。日帰りで気軽に楽しめるコースが多く、初心者でも安心して挑戦できます。

福岡県で楽しめる冬の低山トレッキング

福岡県には冬でも気軽に登れる低山が充実しています。天拝山は標高257.4mで、のぼり約30分で登頂できる冬のお気軽な九州登山の代表格です。天拝山歴史自然公園と武蔵寺に接する観光地でもあり、登山と観光を一緒に楽しむことができます。

立花山は標高367mで、のぼり約50分で登頂できます。冬の時期の山頂からの風景は空気も澄み渡り、新宮町の市街地と玄界灘の相島まで望むことができ、絶好のパノラマビューを楽しめます。

油山は標高597mで、福岡の市街地近郊にあって冬でも登れる低山です。油山市民の森からの登山ルートは緩やかで種類も多く、初心者から楽しむことができます。

宝満山では、例年1月から2月にかけて冬限定の見事な氷結した滝「氷爆」が見られます。標高が1,000mにも満たない山ですが、「河原谷の大つらら(通称・難所ヶ滝)」は雪山初心者でも防寒やアイゼンなどの装備を整えれば手軽にアプローチすることが可能で、冬ならではの絶景を楽しむことができます。

佐賀県・長崎県の冬に登れる山

佐賀県の器山(かわらけやま)は標高430mで、山頂部の御神体岩と呼ばれる巨石があり、冬の九州でも登山の注目を集めています。

長崎県の稲佐山は、山頂からの景色が長崎港と市街地を望むことができ、夜景スポットとしては九州一の呼び声も高い山です。ロープウェイで気軽に登れると同時に、登山道も冬でも登れる環境が整っているため、登山初心者にも人気があります。

九州の冬山トレッキングに必要な装備と服装

九州といえども冬の山頂は雪が積もります。適切な装備と服装で安全に登山を楽しむことが重要です。

レイヤリング(重ね着)の基本

冬山登山では「レイヤリング(重ね着)」が基本となります。寒い冬季の登山ウェアは、長袖のアンダーウェア(ベースレイヤー)と防寒着のミドルレイヤー(ダウンやフリース)、そして防風のアウター(シェル)という三層構造が基本になります。

ベースレイヤーは肌に触れるウエアで、冬には最も重要なレイヤーです。汗を吸い取る一方でそれを放出してくれないと、あっという間に汗冷えしてしまいます。ウール混の方が保温性があり、汗で濡れても寒くなりにくいので冬にはおすすめで、特にメリノウールなどの素材が適しています。

ミドルレイヤーの中間着は保温できる空間を作り、発汗性と速乾性のあるフリースなどが適しています。一番外側のアウターは防風性と防水性に加えて発汗できることが重要で、九州の冬山で晴天の日であれば3シーズンのレインウェアでも対応可能です。

九州の雪山での服装ポイント

九州の冬山では、やたらと厚着をする必要はありません。登りは汗をかくので薄着にし、休憩やランチの時は防寒するというように、状況に応じて増減するのが良いでしょう。

登山靴は3シーズン用でも問題ありませんが、夏用のローカットは適していません。ある程度防寒ができ、靴底が厚いゴアテックス素材のものがベストです。パンツについても冬用極厚でなくても対応できますが、末端のグローブは3シーズン用では不十分です。厚手の手袋やネックゲイター、ニット帽などを準備しましょう。冬場は日差しが強すぎる場合に備えて、サングラスも持っていくと安心です。

冬山登山に必要な装備

九州の雪山は本格的な12枚爪アイゼンではなく、軽アイゼンで対応できます。6から4枚爪のものが一般的に軽アイゼンと呼ばれており、ガレた場所も多く積雪が薄い場合は着脱する機会が多いルートもあるため、着脱が簡単で刃先の短いチェーンタイプが便利です。使用するブーツでのフィッティングを必ず事前に行い、アイゼンがないと危険な場合もあるため、事前に確認して準備をしていくことが重要です。

ゲイター(スパッツ)は雪が靴の中に入るのを防ぐために必須の装備で、ストックは雪道でのバランス維持に役立ちます。その他にもタオルや着替え、行動食、水分、地図、コンパス、ヘッドランプなども忘れずに準備しましょう。

九州の冬山登山における注意点

冬山登山を安全に楽しむためには、いくつかの重要な注意点があります。

行動時間と施設の営業状況

積雪期はコースタイムの1.5倍の時間を見積もって行動することをおすすめします。雪道は通常よりも歩くのに時間がかかるため、余裕を持った計画が必要です。

ゴンドラやリフトは運休することもあるため、最新情報を施設サイトで確認してください。山小屋や売店、トイレなどの施設が冬季休業や営業時間の短縮をしている場合があるため、事前の確認が欠かせません。

単独行を避けることの重要性

雪山登山では天候や状況の急変などへの適切な対応が求められます。雪山初心者は必ず経験者と登り、単独行は避けるようにしましょう。初めて冬山に挑戦する方は、まずはガイド付きのイベントがおすすめです。アイゼンの付け方や服装調整、雪道の歩き方など冬山の基礎を学ぶことができます。

アクセス時の注意事項

登山口までのアクセスにはスタッドレスタイヤやチェーンが必要です。九重連山周辺の長者原付近の気候は青森や秋田の市街地と同等とされています。基本的に登山の集合は早朝であり、凍結していなくても日影や橋など朝は日が当たるまで道路凍結する可能性が高いため、十分な準備と注意が必要です。

奄美大島のマングローブカヌーとは

九州の冬山トレッキングとは対照的に、奄美大島では冬でも温暖な気候の中でマングローブカヌーを楽しむことができます。

日本で2番目に大きなマングローブ林

奄美大島のマングローブは日本で2番目に大きく、面積は70万平方メートル以上にも及びます。住用村マングローブ国定公園特別保護地区は、役勝川と住用川の合流するデルタ地帯に連なる71ヘクタールに及ぶ群落で、昭和49年2月15日に奄美群島国定公園特別保護区に指定されました。

奄美大島では波穏やかな内湾や河川の下流にマングローブが生育しており、オヒルギとメヒルギの2種が生育しています。住用町には鹿児島県内で最大のマングローブ林が住用川と役勝川に広がっており、オヒルギの北限分布地としても知られています。その周辺にはシャリンバイ(車輪梅)やハマボウ、サキシマスオウノキ(アオギリ科)、ナンテンカズラなど南方系の樹木約30種以上が混成しています。

メヒルギは「吸収根」といって根の中にコルクのような組織があり、そこで海水を濾過して体内に真水を供給しています。この独特の仕組みによって、海水と淡水が混じる汽水域で生育することができるのです。

マングローブに生息する多様な生物

汽水域のため300種類以上の様々な生物が生息しています。潮間帯の泥湿地にはミナミトビハゼやミナミコメツキガニ、シオマネキ類、ヤエヤマヒルギシジミ、オキナワアナジャコなどの多様な生きものが生息しています。

ヤエヤマヒルギシジミ(別名シレナシジミ)は日本最大の巨大シジミで、泥を養分とするため水質浄化も促します。奄美大島以南に分布し、直径は約10センチにもなります。

マングローブ林はリュウキュウアユなど魚類の稚仔魚や甲殻類の幼生の成育場所になっています。リュウキュウアユは奄美大島と沖縄島に生息していましたが、沖縄島では1970年代に絶滅しました。ミナミトビハゼは奄美大島以南に分布するトビハゼの仲間で、皮膚呼吸を行う不思議な魚です。干潟の上をぴょんぴょんと跳ねる姿を見ることができます。

住用町の森にはアカヒゲやルリカケスなどの国指定の天然記念物、そして特別天然記念物アマミノクロウサギが生息しています。

マングローブの生態系の仕組み

日本のマングローブでは鳥類が生態系の頂点を占め、他の生物は藻類や落ち葉、微生物を摂取して生き延びています。マングローブは潮位によって環境と生態系機能が交互に入れ替わります。

水没する満潮時は甲殻類が巣穴へと退避し、沖合いから稚魚が来ると野鳥が水面で捕食する食物連鎖のリズムが展開されます。干潮時には干潟に上陸して、干潮時にしか顔を出さない生き物を探索することができます。

マングローブカヌーツアーの種類と料金

奄美大島では様々なタイプのマングローブカヌーツアーが用意されています。

半日ツアーと1日ツアーの違い

半日ツアーは所要時間約120分と気軽に参加でき、体力に自信のない方や初めての方にも安心のツアーです。漕ぎ方はガイドからしっかりとレクチャーがあり、「ベテランガイド同伴で安心、世界自然遺産を満喫!マングローブカヌー体験コース」は約2時間で4,000円から参加可能です。

1日ツアーでは、マングローブカヌーに奄美大島の人気スポット金作原原生林でのトレッキングがセットになったツアーがあり、奄美大島の2大アクティビティを1日で楽しめます。金作原原生林トレッキングは比較的平坦な道を歩き、カヌーも難しい操作はないので、お子様からシニアの方まで誰でも気軽に体験できます。料金は約8時間で12,000円からとなっています。

また、マングローブをカヌーではなくSUP(サップ)でクルージングするツアーもあります。カヌーよりも高い目線で水上をスイスイ進む新感覚が体験でき、近年人気が高まっています。

マングローブカヌーの魅力

マングローブカヌーには、他のアクティビティにはない独自の魅力があります。

天候に左右されにくい安心感

マングローブカヌーの大きな魅力は、天候が悪くても開催率が高いことです。奄美大島は雨が多いことで有名ですが、マングローブ林が雨や風を遮ってくれるので水面は非常に穏やかです。雨の日でも安心して楽しむことができます。

潮位によって変わる景色

満潮時は細い水路のマングローブの木々のアーチの下をくぐりながらクルージングを楽しめます。干潮時には干潟に上陸して干潮時にしか顔を出さない生き物を探索できます。同じ場所でも潮位によって全く違う景色を見せてくれるのが、マングローブカヌーの魅力です。

亜熱帯動植物との出会い

カヌーでゆっくりと進むことで、様々な亜熱帯動植物に出会うことができます。干潮時にはシオマネキといった小動物の姿が見えたり、「ジャックと豆の木」で有名な巨大な豆のモダマの木などを見ることができます。

マングローブカヌーのベストシーズンと通年での楽しみ方

マングローブカヌーは年間を通して楽しめるアクティビティです。

おすすめの時期と穴場シーズン

ベストシーズンは梅雨明け後の6月下旬から7月頃です。夏は海水浴もアクティビティも楽しむことができて、一番人気のシーズンとなっています。ただし、日差しがとても強いので帽子や日焼け止めで紫外線対策を忘れないようにしましょう。8月と9月は台風が多いので注意が必要です。

「シーズン中だと料金も高くて観光客も多いから嫌だ」という方におすすめの時期が、4月から梅雨前、もしくは10月から11月です。真夏のように日射しも強くなく過ごしやすい日が続き、天気がよければ海水浴やマリンスポーツなども楽しむことができます。

冬でも楽しめるマングローブカヌー

カヌーやフィッシングなどのアクティビティは年中楽しめますし、春夏秋冬季節関係なく実施されているツアーもあります。冬の奄美大島でも温暖な気候の中でカヌーを楽しむことができ、冬場は観光客も少なくゆったりとした時間を過ごせます。

避けた方が良い時期

奄美大島は亜熱帯気候に属するため年間を通して雨が多いです。本土とは違いスコールのような突発的な雨が降ることもあるので、梅雨時期の5月中旬から6月下旬頃は避けた方が良いでしょう。

マングローブカヌーの服装と持ち物

マングローブカヌーを楽しむための服装と持ち物について解説します。

適切な服装選び

カヌーは下半身が濡れるため、濡れても良い格好で参加することが推奨されています。水着は必要ありませんが、念のため着替えとタオルを用意しておくと安心です。夏場は日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めなどの持参を推奨します。虫除けもあると安心です。

カヌーの種類

黒潮の森マングローブパークなどでは、2人乗りか1人乗りのカヌーを選ぶことができます。カップルや家族連れには2人乗りがおすすめで、一緒に漕ぐ楽しさを共有できます。

奄美大島の世界自然遺産としての価値

奄美大島は世界自然遺産に登録された貴重な自然が残る島です。

世界自然遺産への登録経緯

2021年7月、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」がユネスコの世界自然遺産として登録されました。この登録は「生物多様性」の観点から、最も重要な自然が生息する環境として世界的に評価された結果です。

奄美大島・加計呂麻島は鹿児島本土と沖縄本島のほぼ中間の洋上に位置する亜熱帯性気候の島です。その大部分を占める森林部には多くの生物が生息し、世界に誇る多様性と希少性を併せ持っています。

金作原原生林の魅力

金作原原生林は国立公園特別保護地区に指定されており、亜熱帯の豊かな自然が手つかずのまま残る貴重な森です。巨大なヒカゲヘゴやイタジイなどの亜熱帯植物が生い茂り、まるで太古の世界に迷い込んだかのような神秘的な雰囲気が漂います。マングローブカヌーとセットになったツアーも人気を集めています。

奄美群島の最高峰である湯湾岳(標高694m)には、アマミノクロウサギやルリカケスといった希少種が多く生息しています。湯湾岳の麓に広がる広大な森林公園・奄美フォレストポリス内にあるマテリヤの滝は、奄美群島国立公園内の世界自然遺産エリアに位置する神秘的な滝です。

奄美大島の海とビーチ

倉崎海岸は日本で初めて発見された隕石孔「奄美クレーター」の中で最も幻想的で美しい海岸です。波が比較的おだやかなためダイビングやシュノーケリングの聖地としても知られています。

大浜海浜公園は白い砂浜が美しく、観光客だけでなく地元住民の憩いの場でもあります。「奄美海洋展示館」のほか、バーベキューやキャンプ場もあります。タエン浜は白い砂とエメラルドグリーンの海で有名で、遠浅防波堤もあり波が穏やかです。シャワーやトイレなどの設備も完備されているので、子連れファミリーにも安心です。

奄美大島世界遺産センター

黒潮の森マングローブパークの敷地内に2022年にオープンした奄美大島世界遺産センターは、島の豊かな自然や動植物の生態系を知ることができるフィールド探索型ミュージアムです。アマミノクロウサギやルリカケスなどの固有種のはく製や、実際の映像をもとにした動植物の生態系が分かる観察体験モニターなどがあります。マングローブカヌーの前後に立ち寄ると、より深く奄美の自然を理解することができます。

加計呂麻島への足延ばし

古仁屋港からフェリーでさらに20分ほど渡るとたどり着く加計呂麻島は、青く透き通る海がとても美しく、奄美大島本島よりも手付かずの自然が多く残っています。時間に余裕があれば、ぜひ足を延ばしてみてください。

奄美大島の文化とグルメ

奄美大島は豊かな自然だけではなく、「大島紬」や「黒糖焼酎」など、文化や食においても多彩な魅力を有しています。亜熱帯植物に囲まれた美しい庭園の中で大島紬の製造工程の見学や泥染め体験、機織り体験などができる大島紬村も人気の観光スポットです。島の郷土料理や新鮮な海の幸も楽しみのひとつです。

登山後におすすめの九州の温泉

九州は温泉王国として知られており、冬山トレッキングの後に体を温める温泉が充実しています。

九重・阿蘇エリアの温泉

九重星生ホテルは牧の戸峠からすぐの場所にある温泉宿です。雄大な九重の大自然を眺めながら、湯量豊富な4種類の掛け流し天然温泉を男女合わせて18カ所のバラエティ豊かな湯船で楽しめます。新緑の九重連山や秋は紅葉、冬には雪見露天と四季折々の景色を望む開放感あふれる露天風呂が魅力で、九重連山での登山後に立ち寄るのに最適な立地です。

熊本県阿蘇郡にある黒川温泉では、2012年から始まった冬季限定のライトアップ「湯あかり」があります。球体状の「鞠灯篭」約500個と筒状の「筒灯篭」が幻想的な光景を演出し、冬の温泉街を美しく彩ります。

えびの高原・霧島エリアの温泉

宮崎県えびの市の白鳥温泉上湯は、白鳥山の北斜面、標高約780mにある展望露天です。えびの市街地が180度パノラマで広がる絶景を楽しめます。敷地内には地獄を利用した蒸し風呂もあり、西郷隆盛も心身を癒しに訪れたという歴史があります。営業時間は7時から20時、入浴料は大人500円とリーズナブルで、韓国岳登山の後に立ち寄るのにおすすめです。

標高約1,200mに位置するえびの高原から降りると霧島温泉郷があります。霧島連山を望む自然豊かな環境で、様々な泉質の温泉を楽しむことができます。

由布院・別府エリアの温泉

由布院温泉は日本でトップクラスの源泉数と湧出量を誇る全国的に有名な温泉地です。刺激が少なくてクセも少ないことが特徴で、疲労回復などの効能があります。由布岳登山の後に温泉街を散策しながら様々な温泉施設を楽しむことができます。

大分県別府市にある別府温泉は、日本一の湧出量を誇る温泉地です。「地獄めぐり」などの観光スポットも充実しており、登山と観光を組み合わせた旅行プランに最適です。

その他おすすめの温泉

佐賀県にある嬉野温泉は、日本三大美肌の湯の一つに数えられます。とろみのある湯ざわりが特徴で、冬の冷たい空気の中、湯けむり立ちのぼる温泉街を歩くだけでも心がほぐれます。湯上がりには温泉湯豆腐などのあったかグルメもおすすめです。

温泉旅行の注意点

冬の九州旅行を計画する際は、訪れる温泉施設の営業時間やアクセス情報を事前に確認しておくことが大切です。雪の影響を受けやすいエリアもあるため、車で移動する際にはタイヤチェーンの準備や天候確認を忘れないようにしましょう。

主な予約サイトとツアー会社

奄美大島のマングローブカヌーツアーは、様々なサイトや会社から予約できます。奄美ツアーズは各種ツアーの比較・予約ができる総合サイトで、VELTRA(ベルトラ)はオプショナルツアー予約サイトとして多数のツアーを取り扱っています。アクティビティジャパンではアクティビティの格安予約ができ、じゃらんnetではカヌー・カヤックランキングで人気のツアーを探せます。

アイランドサービスは奄美大島で初めて金作原原生林トレッキングとマングローブカヌーを行ってから30年が経った老舗ショップです。マングローブ茶屋は奄美国立観光公園にある施設でカヌー体験ができ、黒潮の森マングローブパークでは2人乗りか1人乗りのカヌーを選べます。

まとめ

九州は冬山トレッキングと温暖なマングローブカヌーという、対照的な2つのアウトドア体験ができる魅力的なエリアです。九重連山や韓国岳、由布岳では、冬ならではの霧氷や樹氷の絶景を楽しむことができます。九州の雪山は本州の高山に比べて難易度が低く、初心者でも挑戦しやすいのが特徴ですが、適切な装備と経験者の同行は必須です。登山後は豊富な温泉で体を温めることができるのも、九州ならではの魅力となっています。

一方、奄美大島のマングローブカヌーは、日本で2番目に大きなマングローブ林で300種類以上の生き物との出会いが楽しめる特別な体験です。2021年7月に世界自然遺産に登録された貴重な自然が残る島で、天候に左右されにくく初心者でも気軽に参加できるのが魅力です。冬でも温暖な気候で年間を通してアクティビティを楽しむことができ、金作原原生林トレッキングとのセットツアーも人気を集めています。

冬の九州旅行では、雪山トレッキングで体を動かした後に奄美大島に足を延ばしてマングローブカヌーでリラックスするという、変化に富んだプランもおすすめです。九州の多様な自然を満喫する冬の旅行計画の参考にしていただければ幸いです。安全に配慮しながら、九州の大自然をお楽しみください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次